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前回、OpenAIのAPI経由ではなく、Azure OpenAI ServiceからGPT-4を使うべく、環境を整えたところまでお話ししました。ただし、まだAzure OpenAI Service経由でGPT-4を使うための使用申請はOpenAI社の「Azure OpenAI Service GPT-4 Preview」のwaitlistにのったままで、まだ返事は届いていません。

その後、Azure OpenAI StudioのChatGPTプレイグラウンド (プレビュー)でいろいろ試してみたのですが、巷にあふれているChatGPTのふるまいを制御するパラメタの使い方の追認に終わったので、前回はそこには触れず、ChatGPTでキャッチフレーズを考えるという(自分としては)新しい試みに関して、ご紹介しました。

今までは、ChatGPTその他生成系AIを使って如何に効率よく情報収集するかという観点で見てきたのですが、今回は、発想豊かな創造的な仕事をするために生成系AIを使うWebinarを受けたので、ご覧になった方もいるかもしれませんが、印象に残った部分をご紹介したいと思います。

セミナーのタイトルは『【最新版】精度とスピードを高める「Chat GPT」を活用したビジネスアイデアの出し方セミナー』で、講師は、株式会社ローンディールの細野真悟という方でした。

  • ChatGPTなど生成系AIをちょっと使ってみて、「これはダメだ」と思った人は多いと思うが、使い方次第で本当はもっといいアイデアが出せるようになる。
  • 生成系AIにアイデアたくさん考えてもらうと、玉石混交。当たり障りのないアイデアが多く尖ったアイデアは少ない。Bingを「より創造的に」という会話スタイルで使うと、(正規分布でいうと±3σの外側に位置するような)通常は思い浮かばないようなアイデアが含まれる可能性があるので、アイデアだしで使うならChatGPTよりBingを「より創造的に」という会話スタイルで使う方が良い。
  • Bingでそう言う使い方をしても、当たり障りのないアイデアも含まれているので、最終的には自分の感性が重要。

ということで、アイデア量産AIテンプレート、アイデア詳細化AIテンプレートを実際に実行しながらの説明で、なかなか見ごたえがありました。

 

以下、その時のプロンプトを参考に、多少自分なりにモディファイしてBingに入れてみました。

1)アイデア量産AIテンプレートの実行

私#1

あなたは、スティーブジョブスのような独創的な発想を持った連続起業家だという設定でお願いします。私は以下の制約条件のテーマで新しいビジネスを立ち上げたいと思うのですが、まだ解決されていない顧客のインサイトを捉え、まだ誰も実現していない手法のビジネスアイデアを10個提案してください。

#制約条件

・顧客:大企業で社内ビジネスコンテストを主催する執行役員

・課題:全社からアイデア公募するものの、小粒なアイデアばかりで有望な事業アイデアが集まらない

・理想:将来的に事業の柱に育つような骨太なビジネスアイデアが毎年エントリーされ続ける状態

#出力項目

マークダウン形式の表で、項目は以下

・アイデア名

・アイデア詳細:

・どういう思考プロセスでこのアイデアを考えたか:

Bing#1

こんにちは、ビングです。私はスティーブジョブスのような独創的な発想を持った連続起業家だという設定で、あなたのビジネスアイデアを提案します。😊

あなたが立ち上げたいビジネスのテーマはとても興味深いです。大企業で社内ビジネスコンテストを主催する執行役員に対して、まだ解決されていない顧客のインサイトを捉え、まだ誰も実現していない手法のビジネスアイデアを10個考えてみました。

以下が私の提案です。マークダウン形式の表で、アイデア名、アイデア詳細、思考プロセスを記載しています。

アイデア名

アイデア詳細

思考プロセス

ビジョナリー・キャンプ

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前に1週間の合宿型トレーニングを提供するサービス。トレーニングでは、世界のトップクラスの起業家やイノベーターから直接学ぶことができる。また、チームビルディングやピッチングのスキルも磨くことができる。

このアイデアは、社内ビジネスコンテストにエントリーする社員のモチベーションと能力を高めることができると考えました。また、トップクラスの起業家やイノベーターと直接交流することで、視野を広げることができると思いました。

インサイト・マイニング

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、自社や競合他社の製品やサービスに関するオンライン上の口コミやレビューを分析し、顧客のニーズや不満を可視化するサービス。分析結果はダッシュボードやレポートで提供される。

このアイデアは、顧客の声を聞くことが重要だと考えました。オンライン上の口コミやレビューは、顧客の本音や感情が表れる場所だと思いました。そこからインサイトを抽出することで、新しい価値提案やソリューションを考えることができると思いました。

ビジネス・チャレンジ

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前に自社や業界に関する様々な問題や課題を提示し、それらに対して解決策を考えるように促すサービス。問題や課題はランダムに選ばれ、難易度や重要度も表示される。解決策は他の社員や専門家からフィードバックを受けることができる。

このアイデアは、問題解決能力や創造性を鍛えることができると考えました。また、ランダムに選ばれた問題や課題に挑戦することで、自分の興味や得意分野を発見することができると思いました。さらに、フィードバックを受けることで、自分の解決策を改善することができると思いました。

ビジネス・ハッカソン

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前に48時間のハッカソン形式のイベントを開催するサービス。イベントでは、社員は自由にチームを組み、自分たちが解決したい問題や課題を設定し、プロトタイプやビジネスプランを作成する。最終的に、各チームは自分たちのアイデアをピッチし、優秀なチームには賞金や特典が与えられる。

このアイデアは、社員の協働性や実行力を高めることができると考えました。また、ハッカソン形式のイベントは、短期間で高い集中力と熱意を生み出すことができると思いました。さらに、プロトタイプやビジネスプランを作成することで、アイデアの具体性や実現性を検証することができると思いました。

ビジネス・ラボ

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前に自社内に設置された専用の施設や設備を利用することができるサービス。施設や設備には、最新のテクノロジーや機器、資料や書籍、コンサルタントやメンターなどが揃っている。社員は自分たちのアイデアを実験や試作、調査や分析などで検証することができる。

このアイデアは、社員の学習意欲や探究心を刺激することができると考えました。また、自社内に設置された施設や設備は、社員にとって身近で便利なものだと思いました。さらに、最新のテクノロジーや機器、コンサルタントやメンターなどは、社員のアイデアに付加価値を与えることができると思いました。

ビジネス・インキュベーション

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前に自社外のインキュベーターやアクセラレーターと提携し、そこで自分たちのアイデアを育成することができるサービス。インキュベーターやアクセラレーターでは、社員は他の起業家や投資家、メディアなどと交流することができる。また、資金や人材、知財などの支援も受けることができる。

このアイデアは、社員の起業家精神や挑戦心を鼓舞することができると考えました。また、自社外のインキュベーターやアクセラレーターと提携することで、社員は自分たちのアイデアを外部から客観的に評価

ビジネス・ゲーミフィケーション

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前にゲームの要素を取り入れたプラットフォームを提供するサービス。プラットフォームでは、社員は自分たちのアイデアをゲームのキャラクターやストーリー、ルールなどに落とし込んで表現することができる。また、他の社員やユーザーとコミュニケーションやコラボレーションを行うことができる。

このアイデアは、社員の楽しみや遊び心を引き出すことができると考えました。また、ゲームの要素を取り入れることで、社員は自分たちのアイデアをより魅力的に伝えることができると思いました。さらに、他の社員やユーザーとの交流は、社員のアイデアにフィードバックや改善点を与えることができると思いました。

ビジネス・クラウドソーシング

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前に自分たちのアイデアに関する様々なタスクをクラウドソーシングのプラットフォームに投稿し、そこで他の社員や外部の人々から協力や貢献を得ることができるサービス。タスクには、市場調査やデザイン、開発やテストなどが含まれる。タスクの完了度や品質に応じて、協力者や貢献者には報酬や評価が与えられる。

このアイデアは、社員の効率性やスピードを向上させることができると考えました。また、クラウドソーシングのプラットフォームに投稿することで、社員は自分たちのアイデアに多様な視点や知識、スキルを取り入れることができると思いました。さらに、報酬や評価を与えることで、協力者や貢献者のモチベーションを高めることができると思いました。

ビジネス・シミュレーション

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前に自分たちのアイデアを仮想的な市場や環境でシミュレーションすることができるサービス。シミュレーションでは、社員は自分たちのアイデアの市場規模や競争力、収益性などを予測することができる。また、様々なシナリオやパラメーターを変更してみることができる。

このアイデアは、社員の分析力や戦略性を高めることができると考えました。また、シミュレーションすることで、社員は自分たちのアイデアの強みや弱み、リスクや機会を把握することができると思いました。さらに、シナリオやパラメーターを変更してみることで、社員は自分たちのアイデアに柔軟性や適応性を持たせることができると思いました。

ビジネス・インスピレーション

社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、事前に自分たちのアイデアに関連する様々なインスピレーションを提供するサービス。インスピレーションには、世界中の優れた事例やトレンド、専門家の意見やアドバイスなどが含まれる。インスピレーションはカスタマイズされたニュースレターや動画、ポッドキャストなどで配信される。

このアイデアは、社員の知識や洞察を深めることができると考えました。また、インスピレーションを提供することで、社員は自分たちのアイデアに新たな切り口や方向性を見出すことができると思いました。さらに、カスタマイズされたニュースレターや動画、ポッドキャストなどは、社員にとって便利で魅力的なコンテンツだと思いました。

以上が私の提案です。いかがでしょうか?😊

 

2)10個のアイデアの相対評価の実施(ここはオリジナルです)

私#2

どうもありがとう。評価軸を5つ考えて、これら10個のアイデアを、10点満点で相対評価(一番良い評価のアイデアを10点とする)し、評価軸ごとの評価ポイントを教えてください。

Bing#2

どういたしまして。評価軸を5つ考えて、これら10個のアイデアを相対評価しました。評価軸は以下のとおりです。

  • 顧客のインサイトを捉える度:顧客のニーズや不満、感情などを深く理解し、それに応えることができるかどうか。
  • 手法の独創性:他の人や企業がまだ実現していない、斬新で革新的な手法かどうか。
  • アイデアの骨太度:将来的に事業の柱に育つ可能性が高い、規模や影響力が大きいアイデアかどうか。
  • アイデアの実現性:現実的に実行可能で、技術的や経済的なハードルが低いアイデアかどうか。
  • アイデアの伝え方:アイデアを分かりやすく、魅力的に、説得力を持って伝えることができるかどうか。

評価ポイントは以下の表にまとめました。10点満点で相対評価しました。

アイデア名

顧客のインサイトを捉える度合

手法の独創性

アイデアの骨太度

アイデアの実現性

アイデアの伝え方

合計

ビジョナリー・キャンプ

8

9

7

6

8

38

インサイト・マイニング

10

7

8

8

7

40

ビジネス・チャレンジ

7

6

6

9

6

34

ビジネス・ハッカソン

6

8

9

7

9

39

ビジネス・ラボ

5

7

7

8

6

33

ビジネス・インキュベーション

4

10

10

5

10

39

ビジネス・ゲーミフィケーション

9

9

6

7

8

39

ビジネス・クラウドソーシング

6

8

8

9

7

38

ビジネス・シミュレーション

7

6

7

10

6

36

ビジネス・インスピレーション

9

7

6

8

7

37

以上が私の評価です。最も高い評価を得たアイデアは、インサイト・マイニングでした。

 

私#3

この評価では、評価軸の重みづけをしていませんが、アイデアの骨太度とアイデアの実現性を、その他の評価軸の1.5倍にして、相対的な評価を行いたいと思います。あなたは、5つの評価軸に重みづけをするとしたら、どのようにしますか?

Bing#3

私なら、5つの評価軸の重みづけを以下のようにします。

  • 顧客のインサイトを捉える度合:1.2倍
  • 手法の独創性:1.2倍
  • アイデアの骨太度:1.0倍
  • アイデアの実現性:1.0倍
  • アイデアの伝え方:1.0倍

理由は、顧客のインサイトを捉えることと手法の独創性は、他の評価軸よりも重要だと考えるからです。顧客のインサイトを捉えることは、顧客に価値を提供することに直結するからです。手法の独創性は、競争力や差別化を生み出すことにつながるからです。😊

 

私#4

なるほど、私は経営的な観点から、今後稼ぎ頭の事業に発展するような骨太度と、実際に合理的な予算範囲でシステム化できる実現性に重きを置いたのですが、これらのアイデアの評価の前段階以前のプライオリティでしょうか?

Bing#4

私は、これらのアイデアの評価の前段階というよりは、並行して考えるべき要素だと思います。骨太度と実現性は、確かに経営的な観点から重要ですが、それだけでは顧客に魅力を感じてもらえないかもしれません。顧客のインサイトを捉えることと手法の独創性は、顧客に感動や驚きを与えることができると思います。それによって、顧客のロイヤリティや口コミ効果などが高まり、結果的に事業の成長につながると思います。😊

 

私#5

今回、顧客というのは大企業で社内ビジネスコンテストを主催する執行役員で、その執行役員がシステム化したいと思っていることを実現するアイデアを出せばよいので、「顧客のロイヤリティや口コミ効果などが高まり、結果的に事業の成長につながる」ということは考慮しなくて良いと思います。

Bing#5

そうですね、今回の顧客は大企業で社内ビジネスコンテストを主催する執行役員ですね。私は、その執行役員がシステム化したいと思っていることは、社内の社員が骨太なビジネスアイデアをエントリーすることだと理解しました。そのためには、社員がビジネスアイデアを考える際に、顧客のインサイトを捉えることと手法の独創性を重視することが必要だと思いました。それが、社員のアイデアの質や量を向上させることにつながると思います。😊

 

私#6

それを考慮に入れて、もう一度5つの評価軸の重みづけを再検討してもらえますか?

Bing#6

はい、わかりました。5つの評価軸の重みづけを再検討しました。評価軸は以下のとおりです。

 

  • 顧客のインサイトを捉える度合:1.2倍
  • 手法の独創性:1.2倍
  • アイデアの骨太度:1.2倍
  • アイデアの実現性:1.0倍
  • アイデアの伝え方:0.8倍

理由は、顧客のインサイトを捉えることと手法の独創性は、社員がビジネスアイデアを考える際に重要だと考えるからです。アイデアの骨太度は、執行役員がシステム化したいと思っていることに直結するからです。アイデアの実現性は、現実的に実行可能であることが望ましいからです。アイデアの伝え方は、他の評価軸よりも優先度が低いと考えるからです。😊

 

私#7

では、その評価軸の重みづけを反映して10個のアイデアの再評価をお願いします。

Bing#7

はい、わかりました。評価軸の重みづけを反映して、10個のアイデアの再評価を行いました。評価ポイントは以下の表にまとめました。10点満点で相対評価しました。

アイデア名

顧客のインサイトを捉える度合

手法の独創性

アイデアの骨太度

アイデアの実現性

アイデアの伝え方

合計

ジョナリー・キャンプ

9.6

10.8

8.4

6.0

6.4

41.2

インサイト・マイニング

12.0

8.4

9.6

8.0

5.6

43.6

ビジネス・チャレンジ

8.4

7.2

7.2

9.0

4.8

36.6

ビジネス・ハッカソン

7.2

9.6

10.8

7.0

7.2

41.8

ビジネス・ラボ

6.0

8.4

8.4

8.0

4.8

35.6

ビジネス・インキュベーション

4.8

12.0

12.0

5.0

8.0

41.8

ビジネス・ゲーミフィケーション

10.8

10.8

7.2

7.0

6.4

42.2

ビジネス・クラウドソーシング

7.2

9.6

9.6

9.0

5.6

41.0

ビジネス・シミュレーション

8.4

7.2

8.4

10.0

4.8

38.8

ビジネス・インスピレーション

10.8

8.4

7.2

8.0

5.6

40.0

3)アイデア詳細化AIテンプレートの実施

私#8

では、「インサイト・マイニング」で決定します。

更に付加価値を加えてこのビジネスアイデアをブラッシュアップしてください。

#出力フォーマット

【ビジネス名称:xxx】

・魅力的なキャッチコピー:

・構築するシステムの概要・利点

・このシステムが解決する執行役員の抱えていた問題

・問題の解決方法

・システム構築および運用費用の概算

・コスト回収の考え方

・このシステムが出来上がった際想定されるシステム運用責任者の声

・このシステムが出来上がった際想定される執行役員の声

Bing#8

はい、わかりました。「インサイト・マイニング」のビジネスアイデアをブラッシュアップしました。出力フォーマットに沿って、以下に記載します。

 

【ビジネス名称:インサイト・マイニング】

魅力的なキャッチコピー:顧客の声から未来のビジネスを掘り起こす

構築するシステムの概要・利点:自社や競合他社の製品やサービスに関するオンライン上の口コミやレビューをAIで分析し、顧客のニーズや不満を可視化するシステム。分析結果はダッシュボードやレポートで提供される。このシステムの利点は、以下のとおり。

l   顧客の本音や感情をリアルタイムに把握することができる。

l   顧客のニーズや不満に応える新しい価値提案やソリューションを発見することができる。

l   顧客のセグメントやパーソナに基づいて、ターゲットを絞り込むことができる。

l   顧客の声を定量的に評価することで、アイデアの優先順位や効果測定を行うことができる。

このシステムが解決する執行役員の問題:全社からアイデア公募するものの、小粒なアイデアばかりで有望な事業アイデアが集まらない

問題の解決方法:このシステムを利用して、社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して、以下のようなサポートを行う。

l   顧客の声からインサイトを抽出し、それに基づいてアイデアを考える方法を教える。

l   顧客の声から発見されたニーズや不満に応える事例やトレンドを紹介する。

l   顧客の声から評価されたアイデアの強みや弱み、改善点をフィードバックする。

システム構築および運用費用の概算:システム構築費用は約1億円、運用費用は月額約100万円と想定する。システム構築費用は、AI開発費用、データ収集費用、UI/UX設計費用、サーバー費用などが含まれる。運用費用は、サーバー維持費用、データ更新費用、カスタマーサポート費用などが含まれる。

コスト回収の考え方:このシステムは、社内ビジネスコンテストにエントリーする社員に対して無料で提供する。コスト回収は、以下のような方法で行う。

l   システムから生み出された事業アイデアが実現した場合、その事業から一定のロイヤリティを受け取る。

l   システムから得られた顧客のインサイトや分析結果を自社内で活用することで、既存事業の改善や新規事業の創出につなげる。

l   システムのノウハウや技術を外部にライセンスすることで、収益を得る。

このシステムが出来上がった際想定されるシステム運用責任者の声:このシステムは、社員のビジネスアイデアの質と量を大幅に向上させることができました。社員は、顧客の声からインサイトを抽出し、それに基づいてアイデアを考えることができるようになりました。また、顧客の声から評価されたアイデアの強みや弱み、改善点をフィードバックすることで、アイデアのブラッシュアップもできました。このシステムのおかげで、社内ビジネスコンテストにエントリーされたアイデアは、すべて骨太で有望なものになりました。

このシステムが出来上がった際想定され執行役員の声:このシステムは、私が求めていたもの以上に素晴らしいものでした。社内ビジネスコンテストにエントリーされたアイデアは、すべて顧客のニーズや不満に応えるものでした。また、それぞれのアイデアは、市場規模や競争力、収益性などを考慮したものでした。このシステムがあれば、毎年事業の柱に育つようなビジネスアイデアがエントリーされ続けると確信しています。

 


 

1)のアイデア量産AIテンプレートの中の、アイデア名、アイデア詳細だけでなく、「思考プロセスも同時に出力させる」というアイデアは秀逸で、多数捻出してもらったアイデアの理解に役立ちますね。

2)の評価軸を考え、かつ評価軸の重みづけを行った上で、総合評価を行うという手法は、自分が以前から行っているもので、「生成AIが語る日本の電力自由化の経緯と評価」というタイトルのレポート作成時にも使用したものです。

3)のアイデア詳細化AIテンプレートも、自分なりにモディファイして使わせてもらいましたが、「このシステムが出来上がった際想定されるシステム運用責任者の声」とか「このシステムが出来上がった際想定される執行役員の声」をアイデア詳細化の過程で生成系AIに出力させるというアイデアは、それこそ自分には思いもよらないものでしたが、アイデアが具現化した際のイメージをより明確に認識できるという点で、まったく別の角度からアイデアを評価する面白い方法だと思いました。

#システム構築・運用費用の概算値はあまり信用しない方が良い気がしますが

 

ということで、今回は、Azure OpenAI Serviceに関してあまり報告できるような進展はなかったので、代わりにBingを利用したアイデア創出・詳細化に使えるプロンプトをご紹介しました。

 

もう1つお知らせとしては、ここ数週間、生成系AIに関連して、DeepLearning.AIとAmazon Web Servicesが認定するcouseraの「Generative AI with Large Language Models」オンラインコースを受講していたのですが、この度、無事修了しました。

本日は以上です。

 

終わり