The Claude Du Vall, Camberley
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このところ、ChatGPT、Copilot、Gemini1.5 Pro、Claude3と、順に、松下幸之助の「道をひらく」のエッセイ(の一部)を例題として、人生訓を含むエッセイを作ってきましたので、その流れで、今回は、Mistral AIおよびCohereのCommandR+でもエッセイの創作を試してみました。

ただ、Mistral AIのChatインタフェースであるle Chatでは、これまでとまったく同じプロンプトを用いて30編のエッセイを創作してもらおうとしたのですが、どういう訳か、5番目以降、まったく同じ内容のエッセイが出力されてしまいます。間違いを指摘すると、Mistral AI自体は、間違いを認識して何らかの訂正を行い再実行に入るのですが、結果的にはやはり5番目以降すべて同じ内容となってしまったので、今回はMistral AI作のエッセイ集作成はあきらめました。

一方、Cohere社のCommand R+のChatインタフェースであるCoralは、体感上、今までの中で一番サクサクと30編のエッセイを創作してくれました。

というか、他の生成AI同様、(多分)一度に出力する最大トークンサイズに達すると、一旦作業の中断が入り、「続けてください」と入力することで、次のエッセイの創作処理に入るのですが、30編のエッセイの創作が終わったかどうかの判断がうまくできなかったのか、「続けてください」と入力すると、どんどん創作を続け、「もう30編以上作っている」と感じて、出力済みのエッセイの数を数えてみると50編近くになっていましたが、それにしても、創作処理に費やした時間は、ChatGPT、Copilot、Gemini1.5 Pro、Claude3のどれよりも短時間だった気がします。

その次の工程の20編に絞る処理もサクサク行ってくれましたが、後で調べてみると、同じエッセイを別グループのエッセイとしてもカウントしていた結果、合計で20編より少ない数のエッセイしか選ばれていないことがわかり、Command R+に自薦から漏れた作品から追加作品を選び直させて20編のエッセイ集としました。

30編のエッセイ創作、および、評価による20編のエッセイへの絞り込みを行う2つのプロンプトは全く同じなので、Coralでの対話ログは省略して、結果のみをPDFとしました。

そのついでに、ChatGPT、Copilot、Gemini1.5 Pro、Claude3で作成したエッセイ集も、同じ体裁のPDFとしましたので、ご興味をお持ちの方は、以下のエッセイ集の絵をクリックしていただければ、ご覧いただけます。

生成AIによる 松下幸之助の「道をひらく」風エッセイ集

ChatGPTの「道を拓く」

Copilot:人生とは?

Gemini:人生という名の旅路

Claude 3:人生という名の旅路

 

Command R+:人生の道の羅針盤

5つの生成AI達のエッセイ集を改めて読み比べてみると、作風の違いというか、「個性」が感じられます。

まず、ChatGPTは、30篇のエッセイ作成のためのプロンプト中の2つの例題を重視して、松下幸之助の「道をひらく」に近いテーマの広がりが感じられますが、Copilotは、プロンプト中の『「人生について考えさせられる」主題を定めて、その主題についてのエッセイを創作する』という指示の部分に注目して、ほぼすべてのエッセイのタイトルに「人生」がついています。それに対して、Geminiのエッセイは「人」を中心に据えたものが多く、Claude 3のエッセイは「人生」と「人」を中心にしたものが混じっており、最後のCommand R+では、最終的に残った20編のエッセイのタイトルにはすべて「人生」が含まれるとともに、プロンプトの例題でしめした「道」のニュアンスを取り入れ、エッセイ本文には「人生の道は・・・」という表現が多用されていました。

それぞれの生成AIが創作したエッセイの内容については、やはり「どこかで読んだ/聞いた」ような内容が多いものの、至極自然な形でテーマに沿った考え?が述べられており、「ここまでできるのか」と改めて、生成AIの実力に感心させられました。

「創作」の分野は、ハルシネーションの問題から一番遠く(というか、「創作」という意味で、ハルシネーションを起こしても問題とならず、逆にユニーク性が発揮される?)、生成AIの利用形態として、一番得意な分野ではないかと思います。

 

本日は以上です。

 

おわり